森林セラピー基地
森林セラピー基地「世界遺産高野山千年の森―心と身体の浄化 空海の歩いた道―」誕生
高野町は、平成19年3月22日に近畿地方で始めて、「森林セラピー基地」に認定されました。
「森林セラピー」とは、「森へいくと気持ちがいい」という森林浴の考え方を進め、血圧や脈拍、ストレスを感じた時に増えるホンモンの量などの科学的なデータを積み上げ、医学的に森林の持つ癒し効果をはっきりさせることで、「健康増進」や「予防医学」、「リハビリテーション」に役だてようとするもので、国や地方自治体、企業、大学、研究所などが参加し進められているプロジェクトです。
今回、高野六木をはじめとする大切に守り育ててきた森の木々による「癒し」とともに、歴史や伝統文化、宗教に根ざした「癒し」、交通アクセス、お寺での宿泊や体験、精進料理など、いろいろな点が評価され「森林セラピー基地」として認定いただきました。
今後、町内の各種団体、有志が参加する高野「めざめ」の森づくり実行委員会を中心に、地域の歴史、文化、伝統、産業、人材という「地域の価値」=「地域力」を中心に、「歩いて楽しむまち」、「訪ねてみたいまち」を目標とした「地域づくり」をおこなうことで、高野山応援団(サポーター)づくりにつなげていきたいと考えていますのでご協力をお願いします。
旅行代理店や南海電鉄と協力し、関東圏からの訪問者の受け入れを目的としたモデルツアーを企画するなど、歴史や宗教と森を活かした、都会では味わえない「鳥のさえずりや吹き抜けていく風」、「木の肌の暖かさ」、「木々や線香のかおり」などをゆるやかな時間の流れの中で感じ、心やからだをゆったりさせてもらうなど、他の「森林セラピー基地」と差別化できる「高野山ならではの癒し」を提供していく予定です。この取り組みは、今までと異なる訪問者により、宿坊や商店等の活性化にもつながると期待しています。
また、町内外に「森林セラピー」の情報をお知らせするとともに、住民の皆様を対象としたモデルツアーや勉強会も開催致します。「健康づくり」の機会としてとらえていただき、「歩く習慣づくり」につなげていただければと思います。また、「地域を再発見」する機会にもなると考えています。
皆様のご参加をお待ちしています。
体験の様子「木を抱く」
体験の様子「森呼吸」
実験の様子「座観」
実験の様子「歩行」